ラストイニング〜重ねるイニングの行く先〜
夏の甲子園大会決勝戦は、まさに白熱した試合となっていた。

この試合をノーヒットノーランで優勝を決めたら、メジャーで活躍している松坂大輔投手依頼の決勝でのノーヒットノーランとなる。

しかし、マウンドの杉山はそんな記録を気にする余裕などなかった。

甲子園2戦目の彼は3年生捕手の川原のサイン通りのピッチングをするので精一杯だったのだ。
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