ラストイニング〜重ねるイニングの行く先〜
『さっきの事は内緒ね。』。

そんな意味合いなんだと思った杉山は軽く頷いたのだ。

しかし、視線を二人に戻した時に杉山を見ていたのは、奈月だった。

奈月は、中指を立ててアカンベーをすると病室を出て行った。


『なんか、面倒な事にならなければいいけど…。』。

杉山は静かになったところでため息をついた。
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