ラストイニング〜重ねるイニングの行く先〜
「花、この辺でいいかな?」。

谷村はテレビの隣に花瓶を置いた。

「ゆっちー、サンキュー。」。

「まさか、こんなに殺風景とは思わなかったよ。」。

谷村は、椅子に腰を下ろした。


田賀谷と谷村は、学校からのプリントなどを届けつつ見舞いに来ていた。


「そっか…、お前ら夫婦と同じクラスか…。」。

「嫌?」。

田賀谷がきく。
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