ラストイニング〜重ねるイニングの行く先〜
「そ…っか…。」。

「そっかじゃない!話戻すけど、謝らなきゃ、マジで終わりだよ?」。

「う…ん。」。


いつもは強気に振る舞う奈月も、
立場逆転で駒野に言われるままだった。
元気なく、窓際に吊した千羽鶴を見つめた。


「で、どうするの?退院、正式に明後日に決まったみたいじゃない。」。

「…そう…なの?」。

「呆れた…。なつ、腹くくって今から一緒に行こう。私、頼まれ物があるんでちょうど行くからさ。」。
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