ラストイニング〜重ねるイニングの行く先〜
杉山は、藤崎を見上げた。

「そうじゃないの。それにしても病気をアンラッキーって言うのは良くないけど、充君ホントについていないね。」

「…まったくです…。」

「ところで……。」

藤崎の声色が変わった。

「奈月ちゃんに何をしたの?そこまで落ち込んで…。まさか、腹いせに…酷い事を?」

「あのね…、しませんって。ただ実は…。」

杉山は、さっきの屋上の事を藤崎に話してきかせた。
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