ラストイニング〜重ねるイニングの行く先〜
藤崎は、奈月を優しく見つめた。


「藤崎さん…。」

奈月の呟きに藤崎は頷いてみせた。

「でも、俺には不安定な接しかただけど…。」

杉山が首を傾げる。

「そりゃ、充君の事が好きだからでしょ?」

「えっ?!」

「違う、それはナイ!」

驚く杉山の声より大きな声で全否定すると、
奈月は静かに言った。
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