━ Are You Happy ? ━

□冬





『もう4時半だよ 行くんでしょ』


『うん』





先に私が立ち上がると

翔も立ち上がって


この部屋からも通じる

準備室のドアの前で私に手を振った











高級な紙袋の方のチョコは


渡す相手が見つからず


次の日まで鞄に入ったままだった











なんで柄にもなく


こんな可愛いらしい

女の子らしいこと

しようとしたんだろう








昼休みにわざわざ

先輩の教室まで行って


渡り廊下に呼び出して








これじゃ

乙女な告白?


と変わんないじゃん








私と先輩の関係だから


まぁいいか…って


なのにさ





なのに








「…ごめん…受け取れない…」





だって


「彼女が…出来たんだ…」


だって…











いーよ別に…





ヒマ潰しだったもん





私が“彼女”だなんて


思ってなかったもん…














バーカ


私…


バカ…


先輩が美術室に来なくなった理由


それじゃん…





薄々…


気付いてたじゃん…








遊び でも良かった




なんて思えない










< 16 / 70 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop