YOU ARE MY BROTHER'S ERIEND! YOU ARE MY DARLING??
誰かの部屋に入れてもらうと
見慣れた服が
3枚たたんで置いてあった
お兄ちゃんって
ちょっと抜けてるんだよね…
私は服をもって
『ありがとうございました』
とだけ言って部屋を出ようとすると
「待って」
と止められた
「もうちょっと話そ
時間いい?」
先輩は優しく微笑んだ
そんな顔されたら
『はい』しか言えないんだけど
先輩はジュースとお菓子を取りに
部屋を出た
1人になって考えた
先輩ってこんな人だっけ?
私が中1で先輩が中3の時
先輩はけっこう荒れてた
だから怖いイメージしかなかった
今はわかんないけど優しそう
周りをキョロキョロ見てみると
ここは先輩の部屋だって
すぐわかった
先輩は圭とお母さんの3人暮らし
ここはどう見たって男の人の部屋
圭かもしれないけど
こんなに片付いてるわけない
ガチャッ
ドアが開くと
先輩が私の大好きな
ジュースとお菓子をもっていた
私は効果音がつくくらい
目をキラキラさせていたと思う
人の家ということも忘れて
ムシャムシャとお菓子を食べ
ガブガブとジュースを飲んだ
先輩が隣でとても優しい目で
見ていることも知らずに