眠り王子×無関心姫②【完結】



「………。」



軽穂が何も言わないから、あたしも何も言えない。


ってか、あたし泣きすぎだし。




ふわりと、椅子に座らせられる。



いつの間にかホテル内の違う部屋に来てる。




「……なんでっ…こんな、とこ……」




あーあ。


泣きすぎで言葉になんない。




「とりあえず、泣き止め。」

「………ん。」



あー頭痛い。



もう泣かないってこの前決めたばっかりなのに。




「…落ち着いたか?」

「…うん。ありがと……」

「ほら、水。」

「……ん。」



………ふう。




「…………。」

「…………。」

「…なんだよ、見すぎ。」




なんだよ、ってなんだよ。



あんた、まじでなんでこんなとこにいんのさ。



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