百もの、語り。


今度は、なんか9ばっかになったんです。


お見舞いに行ったら、教えられた部屋は無いし。
末尾が9の部屋番号だったんですけど、
部屋の数をそいつが数えた数字だったらしく、実際は違って。


変な叫び声みたいなのが聞こえたから、
心配して見に行ったら猫が死んでたし。

好奇心は猫をも殺すって事かと。

あ、猫って9つの魂を持ってるとかいうのあるみたいですね。
それの9って事で。


……見に行った俺が悪いのか?



まあ極めつけは、最初の話に戻るんですけど。


今日転んだ理由、驚いたからなんですよ。


俺の前にいきなり狐が飛び出てきて、
そいつの尻尾、9本あったから。



今さら気づいたんですけど、
6と9で、ろく。


……ホントに、ろくな事しか起こらない!




ふっ


69本目の蝋燭が消えました。



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