百もの、語り。

のりづけの部分は剥がし終えましたが、
何故かその先の、模様のある部分が
とても手ごわかったのです。

でもそれがまた、楽しくて
私は夢中になってそれを開けていました。


1枚紙を剥ぐと、
まったく同じ柄でもう1枚。

それが、5枚目に達した時でした。

ようやく、中の箱が見えました。

今まで剥がしてきた紙を見ると、
中に行くにつれ、少しずつ、
模様は大きくなってるような気がしました

そうして最後の、5枚目の紙を剥がし、
中身の箱を見ると、紙よりも確かに大きく
染みのような模様は、広がっていました。


さあ、中身はなんだろう?


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