百もの、語り。

31.目にゴミ



こないだの下校中、
隣を歩いてた友達が言ったんです。

『目にゴミが入った』って。

2人とも鏡を持ってなかったから、
とりあえず見てくれって言われたんです。


それで、彼の目を見た所、
目じりからヒョコって、
毛が出てたんですよ。

多分髪の毛だと思って、
入ってるって教えたら、
抜いてくれって頼まれました。


まあ、自分じゃ見えないし、
しょうがないなって、
掴んで、引っ張ったんですよ。



そしたら、引っ張って、
彼の髪の長さを越える長さになっても
まだ全部が出てこないんですよ。


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