君ハ空ノ上
昨日
昨日の朝は、かなり空気が澄んでいて、私は思わず中学の校門の前で深呼吸をした。


その時…


パコッ

「痛っ!!何…?」


「なぁに立ち止まってんだよ!!」


「あ!!尚輝!!

……あんたカバンで叩いたな!?」


「おう、問題あるか!?」


「……問題大有りだ…!!

この野郎〜!!」

私は少し前にいる尚輝めがけて走り出した。


尚輝は当然下駄箱に逃げるように走っていく。

「こら尚輝!!待ちなさいよ!!」


「へっ!!誰が待つかバーカ」

尚輝は意地悪く笑って、靴を素早く履き替えて校舎内に。

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