チャリパイ14~最後のサムライ!



ブタリア宮殿の中の一室に、侍従長室と呼ばれる部屋がある。


王室直属の侍従長であるトンソークは、今この部屋の中に居た。


「ああ……あの一件があってからというもの、兵士からの監視は厳しくなるし、姫へのブタフィ将軍の求婚は激しくなるわで状況は悪くなる一方じゃ……」


トンソークが椅子にもたれながらそんな苦悩を口にしていると、侍従長室のドアを誰かがノックする音が聞こえた。


「誰だ。入れ!」


トンソークの言葉に従って入室して来たシチロー達四人は、トンソークの前に一列に並ぶと足を揃えて兵士らしく敬礼をして見せたのだが


「なんだお前達、軍の兵士では無いな?」


「え………」


一発でニセモノの兵士だとトンソークに見破られた四人が、不思議そうな顔で互いを見合わせていると、トンソークは呆れたような表情で冷静に言った。


「ブタリア軍の兵士に、女兵士はおらんよ」


「えっ!ホントですか?」


「ちょっとシチロー!それくらい調べておきなさいよっ!」


すかさず、てぃーだとひろきからの突っ込みが飛び出した。


せっかくの変装は、まったく意味が無かったという訳だ。


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