暴走族のお姫様Ⅰ〜Would like you〜
第三章

EMPEROR

「る、る、る、琉輝!!!!!!!!いつ帰ったんだ!?」


すごく焦ってるパパをよそに、その反応を鼻で笑ったお兄ちゃん


「今さっき」


「帰ってこなくていいのに…ね、あなた」


「…そ、そ、そ、そうだな…」


動揺するパパと嫌みを言うお母さん


琉輝お兄ちゃんにまで…


ベットから出て、立ち上がり拳を握った


「―――――ッ!!!!!!!琉輝お兄ちゃんにそんなこと言わないで!!!!!!」


「はぁ゙!?」


―パシン―


乾いた音が部屋中に響き渡る


私はその場に崩れたが、お母さんは上機嫌でこの部屋から去った


「愛美!!!!!!!!!!」


琉輝お兄ちゃんは駆け寄って私を支える


「大丈夫…、大丈夫よ…」


私は泣きながらその場を駆け出した
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