1 week love






3月の冷たい風がほほをかすめる。

それに反抗するかのように火照るからだ。

彼の後ろ姿は、隣を歩く彼より愛おしく思えた。

「ばいばい、また明日」

今度はそっと呟いて、まだ鳴り止まない心臓にそっと手を添え、家路についた。






始まった恋のカウントダウンは、残すところあと一週間。

こっそりと好きでいることに決めた。

気持ちを伝えるには短すぎる。

告白なんてした事のないわたしには、もう少し心の準備というものが必要だ。

1週間なんて時間じゃ、きっと足りない。

「まあとりあえず、寝よう。」

予想もつかない恋の始まりに悩みすぎたせいか、時計はもう0時を回っていた。

ふとんに潜り込んでも脳裏に浮かびだす彼に、焦れったい思いを覚えつつも眠りについた。
< 2 / 2 >

ひとこと感想を投票しよう!

あなたはこの作品を・・・

と評価しました。
すべての感想数:0

この作品の感想を3つまで選択できます。

  • 処理中にエラーが発生したためひとこと感想を投票できません。
  • 投票する

この作家の他の作品

大すき
悠 乃/著

総文字数/224

恋愛(その他)1ページ

表紙を見る 表紙を閉じる
  実 体 験 の 恋 ( 現 在 進 行 形 ) 毎日のかけがえのない想いが 消えないように 大切にしたかったので 小説にしてみようとおもいます どこにでもあるような ふつうの恋愛話。 それでも誰かの心に 少しでも響けば嬉しいと思います

この作品を見ている人にオススメ

読み込み中…

この作品をシェア

pagetop