マジカル☆ジュエルス
ひかりは小梅の母親の部屋まで
連れ出した。
ななこ
「大丈夫なのひかりちゃん?」
そっと心配するななこに
親指を立てて笑顔で、大丈夫という
合図をした。
ちなみにセイラはもう呆れているのか
何も言わなくなった。
ひかりは扉をそっと開けて
中をのぞいた。
小梅の母親は静かにベッドで
寝ていたようだ。
しかしそこには小梅の姿がなかった。
もしかしたら自分たちは
彼女より早く来てしまったようだ。
これには、ひかりも心の中で
しまったと思った。
ひかり
「平岸さんいない……」
ななこ
「え?」
ひかり
「ここでばったり会ったら
ただじゃおかない状況になるから
一旦ここを去ろう!」
ひかりはしずかに手でジェスチャー
しながら部屋の近くを離れようとした。
そのとき、ひかりは躓いて
病室の壁にバタンッと
手をついてしまった。
激しい音が病室内に響き渡る。
セイラ
「ちょっ…ひかり何してんのよ!?」
セイラに静かに叱られてしまう。
ひかり
「ごめん…!つい動揺しちゃって…」
ひかりたちは何もなかったかのように
またその場を去ろうとした。
その時だった。