マジカル☆ジュエルス

「誰かいるの?」

病室から誰かが聞きだした。

何と小梅の母親だった。

さっきのバタンッという音で
起きてしまったようだ。


ひかりは又やっちまったなと思った。


でもここで立ち去ってしまったら
申し訳ない。ここは正直になろう。


ひかりはセイラをカバンの中に入れ、
ななこと一緒に病室の扉をそっと開けた。


ひかり・ななこ
「「すいません……」」


「あら…あなたたちって。
 もしかして小梅のお友達?」


ひかり
「え…まぁ…はい…そ、そうです…」


緊張のせいなのか、まだうっかり
躓いてしまったことに動揺してしまって
いるせいなのかよくわからないが、
言葉があやふやになってしまった。


「嬉しいわ。友達が2人もいらして。
 さ、座って」


小梅の母親はひかりたちを
椅子に腰かけるように促した。


「「ありがとうございます」」
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