マジカル☆ジュエルス
「二人ともどうして私の部屋を知ってるの?
まだ小梅来てないのに」
「えっと…小梅さんがよくここを訪れるのを
見たので…」
「あらそうなのね」
小梅の母親はとても美人だった。
見た目は30代ぐらいで小梅と
同じ色の綺麗な紫色のロングヘア。
笑顔がとても素敵だった。
あの小梅とは正反対だった。
母親はひかりとななこに質問した。
「小梅って学校だとどうなの?
うまくクラスに馴染んでいる?」
「えっ…」
ひかりはとどまった。
それはそのはず、小梅はクラスに全く
馴染んでいない。それどころか
自分自身から疎外している。
果たしてここで本当のことをいうのか、
少しでもその笑顔を保ってもらうよう
嘘でもつくのか。
「はい…とても…とても優しいので」
結局後者の方を選んだ。
母親はふーんと微笑みながら言う。
特にひかりの答えに対し、あまり
疑心は抱いていないようだった。
しばらく経って母親は
ボソッと呟いた。
「あの子、学校の話は全然しないの」
ひかり・ななこ
「「え?」」