マジカル☆ジュエルス

小梅も一人で母親のお見舞いに行く
ようになった。

友達との誘いを断ってでも
母親のお見舞いに行くようになった。


彼女は母親のことだけ脳裏にあった。


それがクラスメートに悪影響を与えた。


誘いをしなくなった他、学校生活でも
小梅のことを疎外させる子が増えたのだ。


「お母さんのことだけ見ればいいじゃん。
 あたしたちの事なんかどうでもいいでしょ」


なんて冷たい目で罵られたこともあった。


そのことについて
お見舞いの際、小梅は母親の
膝の上で顔を隠しながら泣いていた。


それから一人で過ごすことが
多くなった。だんだんその生活が
慣れたのか、彼女は泣くことが
なくなった。


数年後、母の病は治る気配はなかったが
もっといい病院を紹介され、小梅と母親は
この町にやって来た。


新しい友達ができるだろう、と母親は
思ったのだが、小梅の他人不信は
変わらず、現在に至っている。

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