マジカル☆ジュエルス
「もともとは私が悪いのよ。
私がこんな目に遭わなければ
離婚もしなかったし、
小梅も楽しい人生が送れたと思うの」
母親は少し微笑んでいるが、
目にはうっすらと涙が浮かんでいた。
「ごめんなさいね。
せっかく来てくれたのに
こんな悲しい話をしちゃって……」
「あっ…いや…とんでもないです!
むしろお話を聞いてよかったです!」
まだ緊張しているのかよくわからないが
又ひかりは早口に喋ってしまった。
ふと母親は机に立てかけてある
時計を見た。
「あら、そろそろ小梅が来る頃ね」
((えっ!?))
ひかりとななこは思わずドキッとした。
小梅に見られたらキレられると
思ったからだ。
「いつもこの時間に来るって約束してるの。
よかったらみんなでお話ししない?」
「あっ…いえ!私たちこれから用事があるし、
小梅さんに悪いので…!失礼します!!」
母親のその笑顔には申し訳ないのだが、
二人は足早に退室した。
母親は笑顔で手を振ってくれた。