《完》天使の微熱 〜アクマなアイドル〜
それは玲斗なりの気遣い
だったのか、別にたいした
意味はないのか。



その後のあたしに、それを
確かめる余裕なんて
なかったけど。



だけど――重なった掌の
温かさを、きっとあたしは
忘れない。



身をとろかすようなその
温かさに包まれながら、
あたしは頭の片隅でそんな
ことを思ってた――…。





     ☆☆☆☆☆



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