《完》天使の微熱 〜アクマなアイドル〜
「陽菜ちゃん……」



担当さんが同情した声で
あたしを呼ぶのを耳に
したら、ふいに涙が
あふれそうになった。



でも………。



(イヤだ……このまま
終わっちゃうなんて……!)



「っ…………!」



ここでただ泣いたら、
あたしは負け犬だ。



その思いだけを胸に、
あたしは担当さんの腕を
解いて歩き出す。



「陽菜ちゃん? どこ行くの!?」



「すいません――ついて
来ないで下さい!

ちゃんと戻りますから」



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