《完》天使の微熱 〜アクマなアイドル〜
「騙したなんて心外だな。

キミ、告白されたこと
なんてないんでしょ?

だから自分のセリフを
言うところからだけ必死で
演技してた。

――それがNGの原因だよ」



「え――――!?」



ズバッと指摘されて
さすがにドキリとする。



玲斗は淡々とした声で
続けて言った。



「シーンの頭からずっと、
感情の流れを感じてなきゃ。

演じるんじゃない。
体で感じるんだよ。

それができてないから
セリフがうわべだけに
なってるんだ」



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