《完》天使の微熱 〜アクマなアイドル〜

あたしにはそれだって
すごく重要なことだよ！



そう思ってにらみつける
けど、玲斗はそんなの
少しも気にならない様子で
スルリとかわしてしまう。



｢さてと、それじゃあ
オレはもう行くから。

次はスタジオで。

楽しみにしてるよ、陽菜｣



軽く手をあげて、玲斗は
軽い足取りで歩き出した。



｢あ、ちょっと……！｣



追いかけたいけど
目立っちゃいけないと
思って体が止まっちゃう。



そのスキに玲斗は身を
ひるがえしてサッサと
走り去った。



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