《完》天使の微熱 〜アクマなアイドル〜
あぁ、悲しいかな庶民の発想。



これっぽっちも思わ
なかった――ヘアサロンに
個室があるだなんて。



(ちょ、ちょい待ちっ。

個室って――ヤバいでしょっ

あぁでも、美容師さんは
いるのかな!?)



これ以上は想像不能だし、
実際そんなことしてる
時間もなかった。



廊下の突き当たりに
着くと、スタッフさんは
左手のドアをノックして
中に声をかける。



「三条様、お連れ様が
お着きになりました」



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