《完》天使の微熱 〜アクマなアイドル〜
それなのに、なんで
いきなり相手役に大抜擢?



「どうなるんだろ、あたし……」



何度目かの独り言に、
ププッていう軽いクラク
ションの音が重なった。



同時に背後からまぶしい
ライトが迫ってきて、
あたしは足を止める。



……あたし、ちゃんと道の
端っこ歩いてるけど?



何だろうと思ってたら、
クラクションを鳴らした
車はあたしの横で停車する。



大型のバンなんだけど
後部席の窓はカーテンが
かかってて中が見えない。



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