ヒロイン 完
んー、まずいね。


いつの間にやら日は沈み、辺りは真っ暗。


駅前で会った中学時代の同級生と、すっかり話し込んでしまった。


人付き合いは大切だから、ね。


自宅に向かい歩いているとポッケの中で携帯が震えた。


開いて見ればメールが一件。


母からアイスを買って来い、とのこと。


仕方がないので少し遠回りになるが、コンビニに寄って帰ることにした。


そして、しっかり自分の分も買いコンビニから出る。


よし、不良いない。


あー、よかった。


このコンビニ、よく不良くん、溜まってるから好きくないんだよね。


って、調子乗ってたら、ぶつかった。



「……ッ」



鼻っ!


鼻、もろぶつけたっ!


潰れたー!


って、んなワケない。


鼻を押さえながら頭を下げた。



「す、すいません」



そして、逃げるようにその場から私は走り去った。


だから、ぶつかった人が私を呼び止めていたことなんか知る由もなかった。
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