ヒロイン 完
あれ、ない?


ない、ない、ない、ない、ないっ。



「ないっ!」



制服のスカートを、ひっくり返してバサバサする。


「……」



あれ、あれれ?


ちょ、ちょっと待て。


よーく考えろ。


今日、体育があったから首から外して忘れないれないようにスカートに入れて……。



「……」



やばい、そこから先の記憶が全くない。


私は、もう一度スカートのポッケを、ひっくり返し鞄の中身も全て出した。



「う、やっぱりない」



私の大事な大事なドッグタグ。
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