ヒロイン 完
「お前このクラスだったんだな」



恭二の声が低くなった。


軽蔑の眼差しが注がれる。


あ、ちょっとショック。


知られたくなかったかも。


意外と仲良かったんだよね。


恭二は誰にも流されないし、私もサバサバしてるし?。


話しも合うし?



「ばいばい」



私は逃げた。


別に走ってないけど。


あの空気には居ずらい。



「奈緒ちゃーん!」



名前を呼ばれ立ち止まる。


振り返らなくても分かる。


ほのかだ。



「どうしたのほのか?」



駆け寄って来た華に首を傾げる。



「奈緒ちゃん、恭二くんと知り合いだったんだー」



どちらともなく私達は再び歩き出した。



「うん。去年同じクラスで、しかも何気に小中学校一緒」


「まじで!?」


「うん」


「幼なじみじゃん」


「いやいや、そこまで仲良くないし」


「へー、でも羨ましい」



そーでもないよ。


靴に履き替え昇降口から出る。


まだ部活の始まっていないグランドを私達は突っ切った。


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