ヒロイン 完
あっ、という間に時間は過ぎ放課後。


いつものように校門に高級車が止まっている。


虎の姿は見当たらないが代わりに赤髪おにーさんがいた。


満面の笑みで、こっちに手を振っている。


うざい。


知り合いだと思われたらどーしてくれる。


私は、あからさまに顔を逸らし立ち上がった。



「千夏!おせーぞ!」



うるさい。


勢い良く扉を開けた男。


相良恭二。


学校でNo.3には入るだろうイケメンくん。


もちろん不良。


そして、このクラスが大嫌い。


そりゃー、自分達の姫を苛めてるクラス達だしね。



「てめーら見てんじゃねーよ」



おー、怖っ。


低い声を出す彼の横を、そそくさと通り過ぎようとしたら目が合ってしまった。



「神山?」



どーもー……って言えるか!



「久しぶりじゃん」



視線が痛いよー。


何か最近、私の平凡な世界が乱れてきてる気がする。


いいんだか、悪いんだか…。


ちなみに恭二と私は同中で去年も同じクラスだった。


だからって大勢の前で話しかけないで頂きたい。
< 25 / 221 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop