桜の花びら舞う頃に
星が降りしきるような空の下、2人は再び並んで歩き始めた。


「今日は、色々ありがとうね」


悠希の言葉に、さくらは首を振った。


「ううん、あたしも楽しかったから」


そう言って、さくらは微笑んだ。


「それに、カレーもとっても美味しかった!」

「うん、ニンニクを入れると、本当に美味しいよね! ただ……」

「ただ?」


不思議そうな顔を見せるさくらに、悠希は手を広げて見せた。


「ただ……ニンニクの臭いが手に付いて……取れない」


ニンニクを念入りに刻んでいた悠希の手には、しっかりとニンニクの臭いが染み着いていた。


「きゃー! 悠希くん、くさ~い!」


さくらは、笑いながら悠希の側から逃げ出した。


「な、なんだよそれー!」


悠希も笑いながら追いかける。







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