桜の花びら舞う頃に
ややあって、3人は1年生の教室に到着した。


「ありがとう」

「ありがと、おねぇちゃん」


悠希のマネをして、拓海も舌足らずな声でお礼を言う。

女の子の顔が、照れたようにほころんだ。

そして、女の子は2人に一礼すると、また自分の持ち場へと小走りに帰っていった。




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