天然男の恋愛事情〜オフィスは恋の花盛り〜
「え?」


「今でちょうどいいんだから、痩せちゃダメだよ。逆にもう少し太くなってもいいからさ。ね、頼むよ」


自分でも可笑しくなる程、俺は真剣に言っていた。

俺にとっては、とても大事な事だから。


「わ、分かりました」


麻衣ちゃんは不思議そうにしながらも、そう言ってくれた。



座る所がないので、ベッドに麻衣ちゃんと肩を並べて座ったのだが、麻衣ちゃんの生足と、麻衣ちゃんから発する甘い香と熱に、俺はドキドキが収まらない。

収まるどころか、どんどん激しくなって行く。


麻衣ちゃんはというと、黙ったまま、タオルで髪の毛を丁寧に、ゆっくりと拭いていた。


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