天然男の恋愛事情〜オフィスは恋の花盛り〜
狭い路地の両側には色々な店が連なっている。


その内、いかにもという店に絞ればほんの5〜6軒だ。一軒ずつ調べるのは訳もない事だ。


「俺は一軒ずつ調べるよ」

「私は応援を呼ぶわ」

「そうしてくれ」


手始めに、一番手前のスナックの扉を、俺は勢いよく開いた。


カウンターの向こうから、蝶ネクタイをしたマスターぽい男がこっちを見たが、俺は無言で一歩中に入り、素早く店内を見回した。


麻衣ちゃん達はおろか、誰もいなかった。

マスターぽい男を見たが、きょとんとしていて怪しい感じはしない。


ここじゃないなと判断し、「失礼しました」と言って一軒目を出た。


隣の二軒目の扉に手を掛けた時、背後から若い女の声が聞こえた。


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