天然男の恋愛事情〜オフィスは恋の花盛り〜
「はあ? 戻れって? なんで?」


「片桐チーフ、寂しそうだったぞ?」


そうかなあ。俺には無表情にしか見えなかったけどな……


「今さらそんなの変だし、彼女、今夜はエステに行くらしいぞ」


「へえー、エステね……」


「もっと綺麗になるんだそうだ」


「お前のためにか?」


「ば、バカ言ってんじゃねえよ。俺なんか関係あるわけないだろ?」


「そう思うか? ハァー、お前と代わりたい」


そう言って武田はまた歩きだした。


「おい、代わるって、それは困るよ。俺は企画の仕事、気に入ってるし、営業なんて出来ないし……」


「バーカ」


何だよ、バカって……


< 53 / 388 >

この作品をシェア

pagetop