ひとつになりたくて
さっきまで固まっていた彼女の体からは力が抜け、カクンっと膝から崩れそうになるのを支えそのままベットへ座らせた。

「余裕ない・・・君より大人なハズなのに・・・抱きたい」

遠回しに言っても仕方が無い。

俺たちにはこうして会える時間が限られている。

今日はたまたま。

メンバーに甘えて作った時間。

もしかしたら、こんな時間はしばらくないかもしれない。

今度いつ会えるのか分からない。

将来を見据える事が出来たから、今の仕事は大事にしたい。

彼女も大事だけど、彼女との「未来」を大事にしたいと思ったから。



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