一番近くの君へ。



「孝ちゃん…」



「あ?」



「あたしね…」



自分でもわかる。



心臓が今までにないくらい早く脈打って。



なぜか唇が震える。



あたしはそっと孝ちゃんを見つめる。



「好き…」



こたえなんてわかってる。



だけど…やっぱりしまっておくには少し重かった。



だから、



これでよかったんだよね…?







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