一番近くの君へ。



朝、家を出ると孝ちゃんが待っていて、にっと笑みを浮かべた。



「おはよ…。」



少しぎこちないあたしの挨拶に孝ちゃんは声を出して笑った。



「なんだそれ。」



「挨拶、だけど…」



あたしはバナナ豆乳を飲みながら、横を歩く孝ちゃんをちらりと見る。



彼氏…かぁ。



にやけそうになるのを必死で堪えながらあたしはバナナ豆乳に集中する。





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