一番近くの君へ。



ドアを開けると、少し怒った顔をした孝ちゃん…



「相変わらずギリギリだな?」




「あはは〜おはよ!」




「バナナ豆乳は忘れないくせしてな。」




孝ちゃんもお母さんみたいに呆れた顔をして早足で歩いてく。




「あ、孝ちゃん…待ってよー!!」




「お前のせいでこっちは遅刻常習犯だっつうの。」




「えー?何?」




振り返ってキッとあたしを睨む孝ちゃん…




…あたしは相変わらずこんな日々を過ごしてる。




孝ちゃんってば相変わらずこんな感じなんだもん。




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