一番近くの君へ。



西藤せんぱいとの電話が終わってからも、あたしの頭にはずっと、ずっとあの光景が蘇っていた。



いけない…



あたしはそう思いながらクローゼットの前に立った。



よし、デートのとき着ていく服でも決めよ…



あたしは勢いよくクローゼットの扉を開いて色んな服をベッドの上に並べてみる。



…西藤せんぱいは一体どんなのがタイプなのかな?



白?
それともピンク?



そう考えているときは孝ちゃんのことを忘れられたんだ…






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