モ ノ ク ロ

お母さんの右手は
二の腕から下がなくなってて
右足はありえない方向に
曲がってしまっていた


あまりの衝撃に言葉の出なかった


「ゆ……ぃ…ちゃ…ん」

私の気配に気付いたお母さんは
目線が定まらないまま
私の名前を呼んだ
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