夢と恋と王子様
先輩は私と再び目を合わすと
先程とはがらりと変わり
余裕な表情を見せた。
「恵梨って可愛いよね」
そう言った先輩は
ふと私に顔を近づけると
触れるだけの優しいキスをした。
「………っ…!!」
「あ、チーズケーキ食べたい」
「………………」
「恵梨、食べよ?」
棒立ちになった私をおいて
チーズケーキのある方へ歩きだす先輩。
「………な…に……今の」
まさかの行動に
思考が停止状態になった。