夢と恋と王子様



あまり眠れずに過ぎた夜

朝日が差し込む部屋で
いつもの制服を身にまとい
母に行ってきますと挨拶をして
家を飛び出した。



登校中、麻衣子に出会い
メールの事を話したりした。


早く放課後にならないかと
授業中はそわそわしてたまらなかった。



3年生は早く授業が終わったらしく
放課後になるまでには下校していた。


三宅琴乃から
少しでも私を守ろうとしてくれたのか。


3年生が下校した中
先輩が私のために待っているだなんて

嬉しくて嬉しくて

勝手に口元が緩んでしまう。





最後にと足を運んだあの廊下を
最後にと並ぶ使われていない教室を

大事に一歩一歩進んだ。




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