青騒のフォトグラフ Vol.2 ―夜嵐の不良狩り―

「な? 蓮」

「……、俺に振られると困るんですけど。和彦さん」

「おーっとおりゃあ桔平も忘れちゃねぇぞ。桔平も俺がやられたら暴走してくれるもんな? なー?」
 

二代目舎弟の首に腕を絡め、浅倉が笑みを零す。

苦しいと桔平が舎兄の腕を叩いた。

「暴走しませんよ!」

和彦さんと違って賢い冷静くんなんですから、と桔平は大主張。

「てことは何か?」

俺が馬鹿だって言いたいのか?!


浅倉が腕に力を込めると絞殺する気かと桔平が悲鳴をあげ、早々にギブアップを申し出た。

ヨウはついつい表情を崩してしまう。

こうして笑い話にしてくれる理解者がいてくれると有難いものだ。
  
 

話は戻り、人数の補てんはどうしようもできないとヨウは判断する。

ということはどうするべきか。


簡単だ。
手腕のあるものが率先して前に出る。


それしか方法はない。


ここで小洒落た『B.B.B』はなんとしても潰しておかなければ、追々厄介な存在になるだろう。

またサトミカズサとマミヤについて、不良狩りについて、不可解な喧嘩について聞き出さなければ。



そう、情報を得るためには勝利の二文字しかないのだ。


これはチームの名と舎兄のプライドを懸けた喧嘩でもある。



だから―…。
 

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