青騒のフォトグラフ Vol.2 ―夜嵐の不良狩り―


『折角の機会だ。この機にもっと親密なオトモダチになろうぜ? なー?』


ぎゃぁああああ!

ひ、日賀野から、お、オトモダチとか言われた! 言われちゃった! きめぇ!

……うぇっ、過度の拒絶反応が胃にストレスを掛けるんだけど。


冷汗を流す俺は「き、機会があれば」と生返事。

『分かっちゃねぇな』機会は待つもんじゃねえ。作るもんだ、つまり必ず機会は訪れるのだと日賀野は言い放った。言い放ちやがった。
 

俺、眩暈で今にも倒れそうなんですけど。


『あ。そうだ。プレインボーイ、荒川と代われ』

「へ? …え、ええ分かりました。ヨウ、日賀野さんがお前と話したいって」
 

「あーん?」


ドドド不機嫌になっているヨウは(会話始終聞いて不機嫌らしい)、掻っ攫うように携帯を取ってなんだと相手に呼びかける。

『御機嫌よう』

今日もクズってるか?

機具越しから聞こえる皮肉に、ヨウはピキッと青筋を立てた。

「るっせぇ」

お前よりかはマシだカス、口汚く返す我等がリーダーに日賀野は次のようなことをのたまった。


『交渉に応じてやったんだ。俺に対して礼ぐれぇ言ったらどうだ? それがリーダーだろうが』

「あ゛? こっちは親切に情報提供してやろうと思ったんだよ! 寧ろテメェが俺に礼を言えっつーんだ。このわんこスキー。わんわん」


『……、荒川。貴様は地獄を見たいのか? 腐れ不良が! セフレを奪ったんだ。いつか舎弟も、いや貴様のチームも奪ってやっから覚悟しとけ!』

「ンだと? テメェは宣戦布告するために俺と代わったのか? だったら俺はテメェの恋人とチームとテリトリーを奪ってやらぁ! 俺のことを“さん付け”にさせてやっから首洗って待ってろ!」


『ッハ。俺は“様付け”にさせてやる。ついでに単細胞に礼儀っつーのを教えてやる。てか、躾けてやる』

「おうおうおう。俺を躾けるだと? 随分上から目線デスネ。犬の分際で! おっと、これじゃお犬様に失礼だなアッハッハッハッハ!」



『死ねクズ!』


「地獄に落ちろカス!」



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