HAPPY RING
「ど…どういうこと?!なんでNY?」

「…俺らhappy boyはダンス、歌の強化のために2年間NYで勉強に行くんだ…」

「嘘…」

「嘘じゃない。俺は最初拒んだ。でも、トップに立つっていう夢は…みんなの夢でもあるんだ…。みんなの夢を裏切れない…。だから…」

パンッ

「つ!」

 あたしは知らずのうちに和沙の頬を叩いていた。

「和沙のバカッ!なんであたしに相談してくれないの?!そうやってひとりで抱え込んで答え出さないでよ!」

 壁に追いやった。
 そしてあたしは壁を叩いて泣きながらこう言った。

「和沙はいつもそうやってあたしになんにも相談してくれないじゃないっ!アイドルになるときだってなにも言ってくれなくて…!あたしすごい悲しかった!あたしにも相談してよぉ!行くなって言うと思って言わなかったの?!確かに言うかもだけど…」

「優…!」
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