HAPPY RING
「バカ…。和沙はあたしのこと好きって言ってくれたじゃない…。大好きって言ってくれたじゃない…。あたしたちが幸せになることを考えようよぉ…!幸せになれるように相談してよぉ!」

 そう言ってボロボロと涙がこぼれる…。
 だって…。

「和沙はあたしと離れて平気なの…?2年間も会えないんだよ?平気なの?それだったら和沙最っ低だよ!好きって言いながら離れても平気なんて最低だよっ!」

 そう言ってあたしはカバンを持ち教室を出た。

「優!」

 ひどいよ和沙…。
 あたしと離れても平気なんて…。

 あたしのこと好きって繰り返し言ってくれたじゃない…。
 あれは嘘だったの?!

「ヒック…。うっ…バカぁ…!」

 あたしは和沙と離れたらどうなっちゃいそうだよぉ?
 なのにぃ…。

 やっぱり和沙はあたしのこと好きじゃないんだ…。
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