HAPPY RING
 そう言って和沙はあたしの手を握った。

「帰ろうか?」

「うん!」

 決めた。

 ちゃんと送り出してあげようって。

 あたしがめそめそしてたら和沙も安心してNY行けないよね。

 あたしは笑ってお見送りするんだ!

 

 家に着くとhappy boyの皆さん、友恵、裕紀たちがそろっていた。
 
「おっせ~よ、和沙!」

「わりぃ~!」

 友恵が歩み寄って笑いかけた。

「よかったね」

「…さっきはありがとう。友恵」
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