HAPPY RING
「ちゃんと門限までには帰ります!今、5時半でしょ?大丈夫~」

 そう話してるといつの間にか後ろに和沙がいて…。
 ひょいっと携帯を取り上げた。

「急に割り込んですみません。隣の名東 和沙です」

 え?
 なんなの?

「辰哉さん。ご安心ください。7時までに優を家に送り届けますから。責任もって。ってあれ?佳奈美さん」

 今度はお母さん?!
 和沙に変な迷惑かけないでよぉ!

「はい、わかりました。失礼します」

 そう言ってあたしとかわるとお母さんのハイテンションな声が響く。

『もしもし優?ふふっ、お父さんのことは心配しなくて大丈夫!愛娘が男に取られて悔しいだけよ!本当はめでたいってことよ!和沙くんとラブなデートしてきてね!朝言ったとおりお母さんは朝帰りでもOKよ!でも避妊はちゃんとしてね?』

 ひ…避妊?!
 はい?!

「お母さんのバカッ!」
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